デヴォナ　2017　コロンビアヴァレー　バッカスヴィンヤード　カベルネ・ソーヴィニヨン

1972年に植えられたこの古木は、州内でも最も古いカベルネ・ソーヴィニヨンの樹の一つであり、私たちは1997年からこのブドウに携わる喜びに恵まれてきました。
この区画は2002年に利用可能になり、今回のヴィンテージは15年目となります。
私たちは常々、2つのヴィンテージは同じではないと申し上げてきましたが、これほど多くのヴィンテージを経験してきた今でも、その言葉は真実であると確信しています。2017年初頭の異常な冷涼な天候により、萌芽期が遅れました。その後、非常に暑い夏が続き、初めて長時間にわたって濃い煙が空中に漂うという状況に陥りました。この相乗効果で、ブドウは熱から身を守るモードに入り、煙はまるで雲のように作用して熟成に必要な紫外線を遮断し、成熟を遅らせました。
2017年のカベルネ・ソーヴィニヨンは、瓶内熟成期間を1年延長することに決め、2021年秋に少量リリースすることができました。このヴィンテージは、濃厚で力強く、酸味がやや強めのワインに仕上がっています。タンニンの骨格と相まって、熟成にも耐えうる素晴らしいワインとなっています。熟成に耐えうるワインであるために、樽熟成と瓶内熟成にも少し時間をかける必要がありました。1年の追加熟成は、その価値を十分に感じました。
香りは、明るくフローラルなノートが広がり、それを囲むようにブルーフルーツとダークチェリーが広がります。味わいは、ボイセンベリー、ザクロ、フルーツレザーが、様々な個性を引き立てます。フィニッシュには、しっかりとしたタンニン、甘いスパイス、タバコ、そしてほのかなサドルレザーの風味が余韻に残ります。若いうちにデキャンタで熟成させると、さらに味わいが深まり、
熟成を重ねるごとにさらに深みを増していくでしょう。